デジタルマイクロスコープとは?

 デジタルマイクロスコープとは、デジタルカメラを搭載した顕微鏡です。接眼レンズを覗いて肉眼で観察するのではなく、観察対象をモニター上に映し出します。映像でモニタリングをするので、複数人が同時に観察できます。つまり、情報共有が容易かつスピーディになります。これは、デジタルマイクロスコープの大きな強みのひとつです。

デジタルマイクロスコープとは

顕微鏡の種類

 デジタルマイクロスコープをより理解してもらうために、顕微鏡についてご説明していきます。 顕微鏡は、主に3種類に分類されます。

 ひとつ目は「光学顕微鏡」です。一般的に馴染み深い、接眼レンズを覗いて肉眼で観察をするものです。倍率は数千倍。皮膚の表面や遺伝子などの動いているものを見ることに適しています。実体顕微鏡、金属顕微鏡、生物顕微鏡などが、光学顕微鏡に分類されます。
 実体顕微鏡は、映すものの明度によって見えかたの異なる反射照明を使用。金属顕微鏡は、上から光を落として金属面に当てて見る動軸照明を使用。生物顕微鏡は、対象を透かすことのできる透過照明を使用します。

 ふたつ目は「レーザー顕微鏡」です。被写体によって異なるレーザーを照射し、その反射から画像を映し出します。倍率は1万倍弱。分解能力が高く画像なので動きません。このため、被写体を微細に見ることに適しています。

 三つ目は「電子顕微鏡」です。被写体に電子を照射して拡大します。倍率は数万倍。ナノ=10億分の1の世界を観ることができます。

デジタルマイクロスコープは私たちの生活を支えています

 デジタルマイクロスコープは、「光学顕微鏡」に近接した商品です。ただ、特性が異なるため、使用する現場において使い分けがなされています。

 一般的にはあまり知られていないものの、デジタルマイクロスコープは私たちの生活を支えています。エレクトロニクス、自動車、半導体などの品質検査や品質管理、新たな製品の開発などでは、様々な解析業務が繰り返されていきます。製品の品質向上や維持はもちろん、寸法の測定や欠陥のチェック、不具合の発見とその改善などは、要求が厳しいものがあります。

 大学や民間の研究所における基礎研究、製薬や医療などに関わる細胞の分析なども、スピードと確度の両立が求められます。同時に、作業の効率化も欠かせません。

 私たちの生活にもはや欠かせないパソコン、携帯電話、タブレット端末と言った電子デバイスも、日常的に使われる電化製品も、すべては大小の部品によって形作られています。医療の現場で使われる機器や薬品も、適正に活用、服用されなければなりません。

 それらを観察し、検査し、分析するために、デジタルマイクロスコープが様々な場面で使われています。前述のとおり情報共有が容易であることから、経験の少ない方でもワークフローに戸惑うことはありません。

朝日光学機製作所のデジタルマイクロスコープとは

 朝日光学機製作所は、デジタルマイクロスコープの基礎となる光学の“見え”を大切にしています。良く見えることは大前提であり、様々な観察条件に対応することを目ざしています。使いやすいスタンダードなモデルから、プロユース向けのハイエンドモデルまでをラインナップ。デジタルマイクロスコープが切り開く豊かな未来の創造を、朝日光学機製作所は見据えています。

デジタルマイクロスコープを見る