12月, 2013年

【フローティング機構とは?】

2013-12-27

マイクロスコープのレンズが球面であることにより生じるディストーション(歪曲収差)を補正するための、一つの手段としてフローティング機構を採用するという方法があります。

複数のレンズを前群と後群に分け、それらを別々に移動させることができるようにした機構で、前群のレンズでピント調整を行うと、その収差を補正するよう後郡のレンズが動くという構造になっています。

また、球面レンズを使用することがディストーションの生じる原因なので、非球面レンズを使用するという方法もあります。

【2種類のディストーション】

2013-12-26

ディストーション(歪曲収差)には2種類の現れ方があります。

レンズを通して直線を観察した場合、その直線が視野の内側に向かってゆがむものを「糸巻き型歪み」と呼び、レンズが視野の外側に向かってゆがむものを「樽形歪み」 と呼びます。

ズームレンズの持つディストーションは糸巻き型歪みであり、広角レンズを使用する場合のディストーションは樽形歪みが表れます。

ディストーションは、レンズが球面であるために生まれる収差であり、様々な補正方法が考案されています。

【マイクロスコープとディストーション】

2013-12-25

マイクロスコープで観察した像は、必ずしも標本を正確に映し出すとは限らず、実際の像とは違う歪みが生じてしまうことがあります。

ディストーション(歪曲収差)は歪みの一つであり、レンズ周辺部の画像がゆがんでしまうことを指します。

ディストーションの現れ方としては、樽型歪みと糸巻型歪みの2種類があります。

歪曲収差はレンズが球面であることで生まれるため、非球面レンズを用いるという方法で、収差を補正することになります。

【軸対称でないレンズ】

2013-12-24

軸対称レンズ(光軸のまわりに回転対称な面でできているレンズ)以外にも、軸対称でないレンズが存在します。

その最も身近な例として、乱視の人が使う眼鏡に使われるレンズがあり、これはトロイダルレンズと呼ばれるもので、縦横の曲率が異なることが特徴です。

他にも、かまぼこのような形をした「シリンドリカルレンズ」と呼ばれるものもありますし、レンズの片面が対称軸を持たない非球面で構成された「自由曲面レンズ」もあります。

【軸対称レンズとは?】

2013-12-20

マイクロスコープには球面レンズや非球面レンズが使用されることが多いのですが、これらは「軸対称レンズ」というグループに分類されます。

光軸のまわりに回転対称な面でできている軸対称レンズは、実用的なレンズとして多く使われています。

軸対称レンズには、レンズの両面ともに球面、あるいは平面で構成されている「球面レンズ」、レンズの少なくとも片面が、球面でない面で構成されている「非球面レンズ」、レンズ表面に複数の斜面が設けられている「フレンネルレンズ」などがあります。

【修理・サポート業務とマイクロスコープ】

2013-12-19

製造・販売業における「修理・サポート業務」への注目が、近年とても高まっています。

修理・サポートは「企業の利益につながりにくい」と考えられていましたが、誠意あるサポートを提供することで、製品・商品のリピータを獲得することにつながるのです。

修理の依頼があった際に「どのような修理を行ったのか」を明確にするため、マイクロスコープを用いて、修理前・修理後の写真を撮っておくという方法があります。

お客様に「どのような作業が必要だったのか」が伝わりやすくなり、修理費用をめぐるトラブルの減少が期待できるでしょう。

【品質管理とマイクロスコープ】

2013-12-18

自動車メーカーやネジ製造業、工具、紙、繊維などの製造業界では、でき上がった製品の品質管理を行うために、マイクロスコープが活躍しています。

特に、デジタルマイクロスコープを導入することで、商品を撮影することが容易になり、さらに写真としてプリントする手間が省ける上に、3D画像としての表示が可能になります。

写真を撮影しプリントする手間暇が省略でき、撮影技術を持つ担当者が限られるということがなくなりますので、品質管理がスピーディに進むようになります。

【化学・技術研究所とマイクロスコープ】

2013-12-17

化学研究所・技術研究所などでマイクロスコープが活躍するのは「異物の発見」「シート等の断面観察」といった用途が多いです。

従来の光学顕微鏡で観察するためには、「標本を樹脂で固める」といった前処理が必要でしたが、デジタルマイクロスコープを用いることで、前処理の必要がなくなります。

デジタルマイクロスコープは被写界深度が深く、観察する角度の調整もマイクロスコープのほうが容易ですので、光学顕微鏡で観察できなかった細部までの観察が可能となり、実験データの精度が向上することにつながります。

【暗視野観察法は検出能力が高い】

2013-12-09

明視野観察法よりも検出能力が高いのが暗視野観察法で、微小な異物が光って見えることがこの観察法の特長です。

不透明な媒質の中の異物は落射照明を、透明な媒質の中の異物は透過照明を使って観察します。

標本に対して斜めから照明を当て、その反射光や散乱光を観察する方法で、小さな異物でも光って見えるため、見逃しにくいのです。

注意点として、大きさの違う異物が近くに存在した場合、大きな異物の反射光・散乱光が眩しすぎて、その周辺にある小さな異物の反射光・散乱光が見えづらくなるということが挙げられます。

【観察法と異物の種類】

2013-12-06

顕微鏡を使って異物を発見するためには、「どのような媒質に、どのような異物が混入した可能性があるのか」を踏まえて、適切な観察法を選ぶことが大事です。

明視野観察法は、透明な異物の中に不透明な異物や、色がついている異物が混入している場合には、発見しやすいです。

また、標本に加工をせずにそのまま拡大像を見ることができます。

しかし、可視光線を利用しての観察ですので、顕微鏡の分解能を下回るような微小な異物は見えづらいです。

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