【析出固定とは?】

析出固定とは、種々のアルコール、酢酸、アセトンなどを用いて、標本に含まれるたんぱく質の溶解度を減少させるとともに、疏水結合を破壊することで標本を固定する方法です。

アルコールを用いることで、組織が収縮してしまうことがありますが、逆に酢酸には組織を膨潤させる効果がありますので、標本の形を保つために、この2つを組み合わせて用いることが多いです。

エタノール、メタノール、アセトン、その他にピクリン酸、塩化水銀などが使われます。