2月, 2014年

【非破壊検査とスンプ法】

2014-02-28

たとえば、機械・装置などの異常がないかを確認するための検査を行う場合、金属や部品などを削ったり、取り出したりして観察することが不可能なケースもあります。

その時に役立つが、スンプ法による観察です。

点検・観察したい面を研磨、エッチング後にその部位をアセチルセルローズ膜に転写し、そのアセチルセルローズ膜を光学顕微鏡などで観察して、傷や劣化の有無について確認するのです。

この方法を使うと、非破壊検査の結果がその場でわかるというメリットもあります。

【スンプ法】

2014-02-27

鈴木式万能顕微印画法(Suzuki’s Universal Micro-Printing method)、略してスンプ法とは、観察対象物を切片にすることが難しい場合に、非破壊的に観察することができる方法です。

鈴木純一氏(グンゼ製紙株式会社)により、昭和10年ごろに考案された方法だと言われています。

スンプ法では、プラスチックの表面などを薬剤で溶かしたあと、観察対象物をプラスチックの表面に張り付け、薬剤が蒸発した後に観察対象物をはがす、という方法でプレパラートが作成されます。

【凍結切片法のメリットとは?】

2014-02-26

凍結切片法にもパラフィン切片法にも、メリット、デメリットがありますので、観察の目的などに応じて、適切な方法を選ぶことになります。

凍結切片法のメリットとしては「脂肪染色」が可能であることや、電子顕微鏡を使っての免疫組織化学染色の局在観察をすることができる点があります。

また、抗原性の保持という点では、パラフィン切片に比べて凍結切片法のほうが優れていることや、試料を凍結させてミクロトームで切り出す過程が早くできるということも大きなメリットです。

【凍結切片標本】

2014-02-25

凍結切片標本は、クリオスタット(クライオスタット)を使って試料を凍結させ、ミクロトームで薄切りにしたものです。

パラフィン切片法に比べて、試料を早く処理し、観察しやすい状態にすることができるので、たとえば手術中に病気の診断を行わなければならないといった状態では、パラフィン切片法よりも、凍結切片を作成する方法がとられます。

また、電子顕微鏡を使って試料を観察したい場合には、凍結切片標本のほうが向いています。

【パラフィン切片法】

2014-02-24

光学顕微鏡で観察するための試料が大きすぎる場合、試料を切り出して観察することが必要です。

また、生体試料の場合、放置しておくと変型・腐敗などが進むため、新鮮な状態で固定を行う必要も出てきます。

試料をパラフィンに包埋した上で、パラフィンブロックを薄く切り出して作ったパラフィンリボンをプレパラートの上に載せた後に、パラフィンを除去し染色をして、永久プレパラートとして封入するという方法があり、これをパラフィン切片法といいます。

【様々なミクロトーム】

2014-02-21

光学顕微鏡で試料を観察するためのプレパラートを作成する際、試料をスライドグラス上で押しつぶして観察しやすい状態にする方法もあります。

しかし、それだけでは観察しやすい状態にならない場合、ミクロトームを使用することで、試料をより薄く切ることができます。

ハンドミクロトームと呼ばれるものや、試料を凍結させて切る凍結ミクロトーム、ナイフを含めて低温の状態で試料を切ることができるクライオトーム、電子顕微鏡で観察するための薄切りが実現できるウルトラミクロトームなどがあります。

【バーチャルスライドのメリット】

2014-02-20

プレパラートを作成して顕微鏡・マイクロスコープで観察した場合、そのプレパラートを保存すると経年劣化が生じます。

しかし、バーチャルスライドとして保存されたデータは劣化することなく、新鮮な標本を観察したときのデータを、そのまま5年後、10年後にも再度、スクリーンに表示することが可能となります。

また、標本をそのまま保管するには、一定のスペースが必要となりますが、バーチャルスライドとして保存するなら、スペースは必要ありません。

【バーチャルスライドとは?】

2014-02-19

バーチャルスライドとは、プレパラートを顕微鏡で観察し、映し出された画像をデジタルデータとして保存・閲覧するシステムです。

光学顕微鏡では、プレパラートを一つ一つセットしては観察するという流れが必要でしたが、バーチャルスライドシステムの中には、複数のプレパラートを同時に観察して、画面に映し出すことができるものもあります。

また遠隔地にいる人とも、データが共有できるというメリットがあり、病理医の不足している地域でも、患者から採取した検体のデータを遠隔地の病理医にデータとして送信し、診断をしてもらうことが可能になります。

【プレパラートの作成方法】

2014-02-18

かつて「プレパラート」とは、針の先に試料を取り付けたり、ガラスの上に試料を置いたりしたものでしたが、顕微鏡でより観察しやすい状態にすべく、様々なプレパラート作成法が研究されるようになりました。

スライドグラスとカバーグラスを用いて作成されるプレパラートはもっとも基本的なものです。

生物から採取した検体を観察する場合には、変質や変型を防ぐための「固定」処理が行われると共に、より観察しやすくするための「染色」という処理が施されることも多いです。

【プレパラートの種類】

2014-02-17

プレパラートは、「顕微鏡で観察した後に保存するのか、それとも観察が済めば処分しても構わないものか」を考慮した上で作成されます。

観察が済めばもう使用しないものは「一時プレパラート」と呼ばれます。

これに対して、数年間は保存することを前提として作成されるのが「半永久プレパラート」と呼ばれ、たとえばカバーグラスをかぶせた後に、その縁を何らかの薬剤で封じる処置が行われることがあります。

「永久プレパラート」は、合成樹脂などでスライドグラスを固形化させてしまうことが多いです。

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