12月, 2014年

【潜血反応と顕微鏡】

2014-12-25

健康診断で「尿潜血検査」を受けたことがある人も多いでしょう。

尿の見た目が赤く「血尿が出ている」と自覚できるケースの他に、顕微鏡で観察することで赤血球が尿中に見つかるというタイプのものもあります。

「血尿が出ている」と言われると、大変驚く人もいるのですが、本当に治療が必要な状態と考えられる人というのは、検査で尿潜血陽性となった人の一部と言われています。

そのため、経過を観察する必要はありますが、必要以上に恐れることはないでしょう。

【赤ちゃんの血液型は調べない?】

2014-12-24

血液反応板は、血液型(ABO式、Rh式)を検査しやすいように刻印がされているものもあり、実際に血液型の判定にもよく使用されます。

しかし、最近は「新生児の血液型を調べない」という方針の産婦人科が増えています。

それは、出生直後には母親の血液型が判定結果に出てしまうこともあり、数年後に調べると違う結果が出ることもあるため、そして輸血が必要となった時は、その時点で血液型を確認する時代となっているため、新生児にあえて痛い思いをさせて採血することもない、という考えが広がっているためです。

【血液反応板とは?】

2014-12-22

ガラス板に穴(ホール)が作られたものを血液反応板と呼ぶことがありますが、血液反応を見るためだけに使われるのではなく、他にもさまざまな用途に使われます。

1枚のガラスに1つから、多いものでは20個以上のホールが設けられたものがあり、用途に応じて必要なものを選ぶことができます。

血液反応を見るだけではなく、微生物の観察を行う場合、複数の試料の観察をしたい場合、さらには絵具・染料などのパレットとして使う場合などがあります。

【ホールスライドガラスとは?】

2014-12-19

ホールスライドガラスは、スライドガラスの中央がホール上にくぼんでおり、そこに試料を入れて観察することができるタイプです。

平面のスライドガラスにカバーガラスをかぶせると、試料がつぶれてしまい観察に支障が出る場合には、ホールスライドグラスを使うと便利です。

ただ、微小な生物をホール部分に入れると、生きている間は動き回るため、顕微鏡の視野外に出てしまい、観察しづらいということもありますので、動けないように固定するといった工夫が必要です。

【プレクリンとは?】

2014-12-18

スライドガラスの世界で「プレクリン」とは”Pre-Cleaned”の意味であり、洗浄済みであるスライドガラス、脱脂処理がされている製品を意味します。

洗浄、脱脂処理がされている分だけ、水なじみが良いことで知られていますが、その分だけ価格は高く、たとえば水切放のスライドガラスで脱脂処理がされていないタイプに比べ、プレクリンタイプは2倍近くの価格がつくこともあります。

観察の目的や予算にあわせて必要なタイプを選ぶことが大切です。

【フロストとは?】

2014-12-17

フロストはスライドガラスをスリガラス状に加工し、その部分には鉛筆などを使って文字を書き込むことができるようにしたものです。

スリガラス状に加工するのはスライドグラスの端を1センチ程度という製品から、ほぼ前面にわたってスリガラス状の加工がされたものもあります。

スライドガラスに文字を書き込むことができることで、プレパラートに含まれる資料が何かの区別がつきやすくなり、病理検査などの現場においては、非常に役立つと言えるでしょう。

【切放と縁磨】

2014-12-16

スライドガラスの形状に注目して分類する方法もあり、実験の目的や予算などにあわせて、必要な形状のスライドガラスを選ぶことができます。

ガラスの端の処理について「切放」「縁磨」の2種類があります。

切放は端の面が処理されておらず、元のガラスから切放しただけのものを言い、角に触れると鋭いままのため取扱いに注意が必要です。

いっぽうの縁磨はガラスの端面の面取りと研磨をしたものであり、取り扱う上では安全性が高いですが、切放に比べると価格が高いです。

【警察の鑑識課とは?】

2014-12-16

鑑識の分野では試料の分析のために、顕微鏡が活躍しています。

何か事件が起こった時、犯人が残していった手がかりを収集・分析するのが、警察の鑑識課の仕事です。

現場で足あとや髪の毛、衣服の繊維、指紋などを実際に採取するとともに、「残された繊維がどのような種類のものか」を分析したり、指紋を保存されているデータと照合して、犯人の特定につながるかどうかを調べたりします。

なお、現場で調査をする刑事たちは、鑑識の基礎知識を持っており、自らが証拠の採取を行うこともありますし、鑑識課の職員が出動する場合、現場を踏み荒らすなど鑑識課員の活動の妨げになったりしないように行動しています。

【白(白ガラス)とは?】

2014-12-15

スライドガラスの中で白(白ガラス)は、ホウケイ酸ガラスをはじめとする透明度の高い材料を使って作られたものです。

水(水ガラス)に比べて高価ですが、透明度が高いとともに、耐熱ガラス・硬質ガラスとしても使用されており、熱や薬品に強いという特徴があります。

ホウケイ酸ガラスは、通常のガラス材料(珪砂、ソーダ、石灰石)にホウ砂を加えて作られることが特徴で、光学系などのレンズとして使用される場合は、その中でも質の高いものが必要となります。

【水(水ガラス)とは?】

2014-12-11

スライドグラスはその材質によって「水(水ガラス)、白(白ガラス)」と呼び分けられており、それぞれに特徴を持っています。

水(水ガラス)を形成するのはソーダ石灰ガラスと呼ばれるものです。

ソーダ石灰ガラスはケイ砂 (SiO2)、炭酸ナトリウム (Na2CO3)、炭酸カルシウム (CaCO3) を混合して1000度を超える高温で融解して作られます。

価格が安く抑えられるというメリットがあるため、スライドグラスの他にもガラス瓶などの材料として使われることも多いです。

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