1月, 2015年

【レンズの要らない顕微鏡】

2015-01-30

2014年12月、アメリカ・カリフォルニア大学ロサンゼルス校で「レンズフリー顕微鏡」の開発に成功したと発表がありました。

レンズフリー、つまりレンズの必要ない顕微鏡は、試料を置くためのスライドガラス、マイクロチップ、光源で構成され、光学顕微鏡の中でも価格が高く、サイズも大きいタイプのものと同等のレベルの精度で観察を行うことができるようです。

実用化まで様々なハードルがあるかとは思いますが、今後の展開が楽しみな分野と言えるでしょう。

【国民生活センター「商品テスト結果」より】

2015-01-29

国民生活センターが2014年9月18日に「差込口のスイッチ周辺が焦げたテーブルタップ」に関する調査報告を行っています。

この調査で分かったことは、製品の側に不具合があったのではなく、シャープペンシルの芯が当該テーブルタップの内部に入り込んだことで、内部に異常な発熱が生じ、スイッチ周辺等が焦げたのだということでした。

このように原因調査のためには、先入観を持たずに、製品を分解した上で「どの部分が焦げているのか?」「焦げが発生した理由として何が考えられるのか」の子細な調査を行わなければならないことが、よく分かる事例だと考えます。

【国民生活センターの商品テスト】

2015-01-28

国民生活センターは、消費者が購入した商品について苦情・相談を受けた場合、その解決のために商品テストを行う場合があります。

またその結果は、ホームページで閲覧することもできますし、緊急性の高いものについては記者発表が行われることもあり、ニュース等で取り上げられることもあるのはご存知でしょう。

商品テストのために、実体顕微鏡や電子顕微鏡などが活躍していますし、温暖環境室、恒温恒湿室、クリーンルームなどをはじめとする精度の高い検査を行うための施設が備えられています。

【電気火災の「一次痕」「二次痕」とは?】

2015-01-27

電気火災が起こった場合、その短絡痕(ショートを起こした場所)を、顕微鏡などを用いて観察すると「火災発生前にショートが起こった部分か?」「火災発生後にショートが起こった部分か」が分かります。

出火原因となったと考えられる短絡痕を「一次痕」と呼び、その他を「二次痕」と呼んでいますが、どれが一次痕かを判別するのは、火災原因を推定する上でも非常に重要になります。

一次痕と二次痕には、外観的な違いがあると言われていましたが、外観の観察だけでは判別しにくいケースもかなり多いことが分かり、最近は顕微鏡等を用いた電気コード内部の観察が重要視されています。

【火災調査は何のために行う?】

2015-01-26

火災調査を行うことで、「今後同じような理由で火災が起こることを防ぐ」ことにつなげることができます。

たとえば「電子レンジ」が火元であった場合にも、電子レンジのどの部分が燃えているのか、燃えている部品は何かと、肉眼による目視や実体顕微鏡を使って詳細な観察を行い、「電子レンジの老朽化、人による誤った使い方、その他」のどのような原因で火災が起こったのか、分かります。

原因が分かれば「このような原因で火災が起こることがあるので、注意しよう」と市民に呼びかけたり、火災が起こりにくい製品を作るようメーカーに働きかけることなどが可能になるのです。

【火災に関する調査】

2015-01-23

秋冬は空気が乾燥していると同時に、暖房器具を使用すること、日が短いため灯火を使う時間が長いこともあって、火災が起こりやすく広がりやすい条件が揃っています。

実は消防法第31条で「消防長又は消防署長は、消火活動をなすとともに火災の原因並びに火災及び消火のために受けた損害の調査に着手しなければならない。」と定められています。

火災調査には実体顕微鏡が大活躍しますし、火災調査用カメラやアナログな手帳なども使用されて調査結果がまとめられていきます。

【筆跡鑑定が困難な場合とは?】

2015-01-21

筆跡鑑定は、基本的に「2つの文字がどのくらい似ているか・違うか」を比べるものですので、「Aさんが書いた文字かどうかを鑑定する」には、「Aさんが書いたと分かっている文字」がなければなりません。

また、顕微鏡の性能がいくら優れていて、鑑定人が経験豊富な人であったとしても、算用数字やひらがななど、人による書き方の癖が表れにくい文字のみを比べることや、比較できる文字数が極端に少ない場合、コピーされた資料を使っての鑑定などは、精度が落ちると言われています。

【筆跡鑑定は他人事ではない】

2015-01-20

テレビドラマなどで「筆跡鑑定」が題材とされることがありますが、最近はおおきな事件ではなくても、筆跡鑑定が行われることがあります。

というのは、相続問題に注目が集まっている昨今、「遺言書を書いた人が、本当に被相続人なのか」を鑑定依頼するケースが増えているのです。

筆跡鑑定を行うには、被相続人(亡くなった方)が生前に書いた手紙・日記などと、遺言書の文字を、顕微鏡などをつかって比較するということが行われます。

【毛髪鑑定と顕微鏡】

2015-01-19

最近は、DNAや覚せい剤の使用の有無について毛髪で鑑定できることが知られてきましたが、毛髪というのはその外観を観察するだけでも様々な情報をもたらしてくれます。

顕微鏡を用いて観察することで、「どの部位の毛なのか」「毛髪ならば、どのような髪形をしていたのか(パーマや染色、整髪剤の使用状況など)」「ケガや病気を持っていた可能性はあるか?」が判明します。

ただし、毛髪というのは乱暴に持ち運んだり、つまんだりすることで傷みますので、毛髪検査に利用したいなら取扱いに細心の注意をはらう必要があります。

【血痕検査(本試験)】

2015-01-16

予備試験を行い「どうやら、血痕らしい」と判断された試料は、より精度の高い検査を行って血痕かどうかを確定することになります。

血痕と思われる試料を採取し試薬を加えると、それが本当に血痕であれば結晶ができます。

この結晶ができるかどうかを、顕微鏡を用いて観察するのが本試験です。

ただし、この検査方法は「血痕と思われるシミが残っていた場合」に使われる方法であり、血痕が拭き取られていて肉眼では見えない場合などには、別の検査方法に頼らざるを得ません。

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