【位相差観察とは?】

無色透明な試料を観察するために役立つのが、位相差観察法と呼ばれる方法で、このような試料は「位相物体」と呼ばれています。

「位相差」という言葉が使われるのは、照明光が無色透明の試料を通過する際に回折した光と、照明の直接光との差を利用する観察法であることに由来します。

この観察法を考案したF.ゼルニケは、生体構造や細胞構造などを生きたまま観察できる方法を開発した功績によって、1953年にノーベル物理学賞を受賞しています。