8月, 2015年

【開口絞りを適切に使う】

2015-08-28

顕微鏡の開口絞りが、適切な状態で使われていないと、分解能とコントラストのバランスが悪くなり「なんとなく、見えづらい」「コントラストがはっきりしすぎて、実物とかけ離れた状態に見えてしまう」などのトラブルが起こります。

一般に、開口絞りを絞りすぎると、コントラストはっきりしますが分解能は悪くなります。

逆に開口絞りを開放しすぎると、分解能はよくなりますがコントラストがはっきりしなくなりますので、開口絞りの適切な設定が必要です。

【視度調整について】

2015-08-27

人間の目には左右の視力に違いがあったり、また人によっても視力の違いがあることがほとんどで、視力の違いによる見え方の違いを調整するためには、眼幅調整の後に視度調整を行うといいでしょう。

眼幅調整を行った後に、何らかのサンプルをステージにおき、視度調整環がついていない側のレンズで観察しながら粗微動ハンドルを用いてピントをあわせます。

次に、視度調整環がついている側のレンズを使って観察しながら、視度調整環を使ってピントを合わせることで、視度調整が完了します。

【眼幅調整の方法】

2015-08-26

顕微鏡の眼幅調整がきちんと行われているか確かめるには、まず右目だけで顕微鏡を覗き、続いて左目だけで顕微鏡を覗き、最後に両目で覗いて、全ての視野が同じであったかどうかを確認しましょう。

左右で違う見え方をする場合には、眼幅調整がうまく行っていないのかもしれません。

接眼レンズを通して遠くを見るようなイメージで、接眼レンズを覗きます。

そして視野が1つの円に見えるように、接眼レンズの幅を調整すると、適切な眼幅に調整することができます。

【顕微鏡と目の疲れ】

2015-08-25

顕微鏡を覗き続けていると、目が疲れるという場合がありますが、目の中にある「水晶体」を調整するための筋肉に負担がかかっているのかもしれません。

水晶体は自動的にピントの調整を行う機能を持っていますので、顕微鏡の視野に多少のずれが生じていたとしても、見やすい状態に調整してくれます。

しかし、ピントがずれたままの状態が続いていると、知らぬ間に目の筋肉に負担がかかり、目が疲れてしまうのです。

できるだけ目が疲れないように、顕微鏡の眼幅調整を行っておくのが良いでしょう。

【見え方がおかしい場合は?】

2015-08-24

顕微鏡を覗くと周辺視野が欠けて見える場合があり、この部分は「ケラレ」と呼ばれます。

ケラレの他にも、視野全体の明るさにムラが見えるような場合は、顕微鏡の光軸(光源→対物レンズ→観察者、という光の通り道)のどこかがズレていることになります。

この場合は、開口絞り、視野絞り、コンデンサを調整することで光軸のズレを調整する必要が出てきます。

なお、顕微鏡は人間の目を使う道具ですので、顕微鏡の見え方がおかしいという場合には、観察者の目が疲れているといった可能性もあることに、注意しておいてください。

【顕微鏡で見える色がおかしい?】

2015-08-21

顕微鏡を使おうとすると、視野がいつもより黄色がかって見えるという場合は、LBDフィルタの状態を確認してみましょう。

観察にあたって、適切な色温度で観察することが重要であり、そのためにはフィルタがきちんと使われている必要があります。

なお、色温度が高い場合は視野が青みがかって見え、色温度が低いと黄色、赤などの色に近づいてきます。

また視野が明るすぎる場合、照明の電圧を下げると視野が黄色っぽくなってしまうことがあるので、減光フィルタを活用しましょう。

【洗浄液の取扱いについて】

2015-08-20

顕微鏡の洗浄液は、油性の汚れを溶かしてレンズを洗浄する役割のもので、無水アルコール、エーテル・エタノール混合液、ベンジンなどを使用するのが良いでしょう。

これらの液体は引火性が高いため、顕微鏡の電源を切ってから、メンテナンスを始めるようにするとともに、周辺の照明器具などと接触しないように注意が必要です。

また、曇り止めが入っている洗浄液(眼鏡の洗浄に使うもの等)は、顕微鏡のレンズを拭くためには適していません。

【レンズのゴミ・汚れの取り除き方】

2015-08-19

対物レンズや接眼レンズにゴミ・汚れが付着していると気付いたら、まずは小筆や刷毛などで取り除くようにします。

その後、洗浄液をつけたレンズペーパーをピンセットなどの先に巻き付け、レンズを拭くようにします。

レンズを拭くときには、内側から外側へ、円を描くように拭き取ると、ゴミ・汚れがレンズの外側に集まるため、取り除きやすくなります。

レンズの倍率が高く、レンズ自体が小さい場合には、ピンセットを固定し、レンズを回転させるようにして拭き取ると良いでしょう。

【顕微鏡の保管方法】

2015-08-18

学校で使用している顕微鏡は、たとえば授業のない夏休み、冬休みには保管庫にしまいっぱなしになる場合が多いでしょう。

顕微鏡の保管方法で気を付けたいことは、埃をかぶらないようカバーや保管ケースなどで覆うということです。

また、保管している間にカビが増えてしまう可能性があるので、カビの原因となる湿気や温度変化などがあまりない場所で保管、使用をするよう心がけてください。

接眼レンズ、対物レンズなどは人の手に触れやすく、ゴミや汚れが付着しやすいため、メンテナンスをしっかり行いましょう。