【ザイデルの5収差】

レンズに入る光が単色であった場合には、レンズの形状に起因する5つの収差が認められ、これは「ザイデルの5収差」と呼ばれます(ザイデル:ドイツの研究者)。
ザイデルの5収差は、球面収差、コマ収差、非点収差、像面湾曲、歪曲収差に分類されています。
たとえば、理想的には「点状のものを観察すると、点の像が見えなければならない」のですが、点が縦長・横長などの像に見えてしまう収差を「非点収差」と呼んでいます。
ザイデルの5収差の他にも、レンズの材質に起因して、色のにじみなどがみられる収差も知られています。