【色収差】

ザイデルの5収差は、単一の波長しかもたない光がレンズを透過した場合でも、レンズが球面であることを理由として起こってしまう収差です。
私達が顕微鏡を覗く場合には、様々な波長を含む光を使って観察を行います。
そして、レンズを構成する材料の屈折率は、光の波長ごとに少しずつ異なります。
このことが原因で、レンズを通した光が像を結ぶときには、色ごとにわずかなズレが生じた像が出来上がってしまいます。
このズレのことを「色収差」と言います。