5月, 2016年

【ハレーションを防止するには?】 

2016-05-31

光源が発する光を頼りに試料を撮影するマイクロスコープを使用していると、ある程度のハレーションは起こってしまうものです。
ハレーション防止アダプタを付けることで、できるだけハレーションを抑えるという方法があり、ハレーション防止アダプタには照明を均一なものにして、対象物をできるだけリアルに観察できる状態にする働きがあります。
ただし、ハレーション防止アダプタをつけると、その分がだけ費用がかかりますので、「本当に必要か」を検討して、入手するようにしましょう。

【ハレーション】

2016-05-30

何かを撮影した際、強い光が当たった部分白くぼやけて映し出されてしまう現象をハレーションといい、デジタルカメラ特有の現象というわけではなく、フィルムを使用して撮影するカメラでも見られた現象です。
特に、マイクロスコープでは小さな試料を観察することがあるため、ハレーションが起こると試料の鮮明な画像が得られないことがあります。
マイクロスコープには、ハレーション除去機能を持つものや、ソフトウェアでハレーション除去ができるものもあり、必要に応じて選ぶことができます。

【マイクロスコープと電源】

2016-05-27

デジタルマイクロスコープを使用しているとき、何らかの理由で停電をした場合、災害が起こった場合などに、どう対処するのかをあらかじめ計画しておく必要があります。
たとえば、病院・医院などで「電源が不安定となったときでも、業務を続ける必要がある」「マイクロスコープ以外にも電子機器が多数ある」という場合は、自家発電装置の導入などを行っていることが多いようです。
その他の工場などの施設では「災害時に、業務が止まっても構わないのか」「限定的であっても業務は続けなければならないのか」を考えて、災害対策を行いましょう。

【非球面レンズが普及した理由】

2016-05-26

非球面レンズは、その曲面を作り上げるために高い技術と、職人の労力がかかってしまうという理由で、大量生産ができない時代がありました。
しかし現在では「ガラスを溶かし、金型に流しいれてプレスする」「プラスチックレンズを利用する」といった様々な工夫がなされ、非球面レンズを作成することが、容易になりました。
非球面レンズを用いて球面収差を補正することができれば、他の収差も抑えることができるために、非球面レンズの普及はとても有意義なことです。

【非球面レンズ】

2016-05-25

非球面レンズとは、平面でも球面でもない曲面を含むレンズのことで、球面レンズに比べて様々な収差を補正することができます。
球面ではない曲面としては、円筒面、トーリック面、対称非球面、非対称非球面等が使われます。
レンズの片側を球面ではなくし、光が1点に集まる形状とすることで、球面収差を減らすことが可能になります。
非球面レンズを使用することで球面収差をゼロにすることが可能なのですが、レンズに入った光の色(波長)が異なることが原因で生じる軸上色収差は生じてしまいます。

【タブレットとは?】

2016-05-24

球面収差を解消するために役立つ「タブレット」とは、2枚のレンズを1組として構成されたものです。
2枚のレンズが離れたタイプと、接合・接着したタイプのものがあります。
球面収差を抑えるために使われるのは、凸レンズと凹レンズの2枚で構成されるタブレットです。
凸レンズを通した光の球面収差を、凹レンズで吸収することができ、単一のレンズで観察をする場合に比べ、タブレットを用いて観察する場合のほうが、球面収差が各段に抑えられることが知られています。

【球面収差の補正について】

2016-05-23

レンズを通して観察を行うと、様々な収差が現れてしまいますが、特に球面収差はすべての収差のもとになってしまう可能性があり、できる限り補正しなければなりません。
球面収差はレンズが球面であることが原因で生じる収差なので、凸レンズと凹レンズを組み合わせて補正する方法や、非球面のレンズを使用する方法があります。
なお、2枚のレンズを組み合わせたもののことを「タブレット」といい、凸レンズ、凹レンズを組み合わせたタブレットで、球面収差を補正することもよく行われています。

【球面収差】

2016-05-20

球面レンズを用いた場合、光軸上の1点から出た光は、レンズを通して1点に集まるのが理想です。
しかし、光軸上でも光が1点に集まらずに、像がぼやけてしまうのが球面収差です。
球面収差はレンズの有効径が大きくなると、光が1点に集まるとは限らなくなり、画面の中心でも収差が現れてしまいます。
光軸から離れた場所を通った光線のほうが、屈折量が大きくなるために球面収差が生じるもので、「レンズが球面であるがゆえに起こる収差」であるため、「球面収差」と呼ばれています。

【色収差】

2016-05-19

レンズというのは、ガラス、プラスチックなど様々な材料で作られています。
レンズに光が入ったときには、レンズの材料による屈折率の違い、そして光に含まれる様々な波長の光が、像を結ぶ際には色ごとに微妙にずれて見えてしまうという現象が起こります。
この現象のことを「色収差」と呼びます。
色収差を抑えるために、分散や焦点距離などが異なるレンズを組み合わせることで、色収差を許容範囲内におさめるという方法を使います。

【歪曲収差】

2016-05-18

歪曲収差は、本来は直線であるはずの観察対象が、曲がって映し出されるという収差のことで、画面の中心よりも周辺のほうが歪曲収差が大きくみられる傾向があります。
英語では「ディストーション」と言われるため、日本でもそう呼ばれることがあります。
歪曲収差には2種類があり、外側へ向けて曲がるのが樽型、内側へ向けて曲がるのが糸巻き型と呼ばれています。
歪曲収差が生じるのは、レンズが球面であることが原因となるので、非球面レンズを使用すれば収差を抑えることが可能になります。

« Older Entries