【固定の手法】

観察する対象物を固定するための方法として、主に浸漬法と潅流法の2つがあります。

浸漬法は固定液の中に、対象物を漬けておく方法であり、固定液は対象物の体積の20倍以上が必要とされています。

この方法は様々な対象物に使えるものです。

また、潅流法は循環系を備えた生物に使う方法で、心臓に固定液を注射し、血流に乗せて固定液を組織の隅々まで運ぶという方法です。

潅流法には、生きているときに近い状態で固定を行うことができる、というメリットがありますが、浸漬法に比べてコストがかかります。