【電気火災の「一次痕」「二次痕」とは?】

電気火災が起こった場合、その短絡痕(ショートを起こした場所)を、顕微鏡などを用いて観察すると「火災発生前にショートが起こった部分か?」「火災発生後にショートが起こった部分か」が分かります。

出火原因となったと考えられる短絡痕を「一次痕」と呼び、その他を「二次痕」と呼んでいますが、どれが一次痕かを判別するのは、火災原因を推定する上でも非常に重要になります。

一次痕と二次痕には、外観的な違いがあると言われていましたが、外観の観察だけでは判別しにくいケースもかなり多いことが分かり、最近は顕微鏡等を用いた電気コード内部の観察が重要視されています。