【脳内GPSへの期待】

2014年のノーベル医学生理学賞は「脳内GPS」とも言える働きをする神経細胞を発見し、「人間は、自分のいる位置をどのように判断するのか」の仕組みを解き明かしたジョン・オキーフ氏とモーセル夫妻に授与されました。

たとえば、アルツハイマー病の研究はまだ途上ですが、神経細胞レベルで具体的に何が起こっているのかが判明すれば、失われた働きを補う新薬を作り出すことも可能かもしれません。

顕微鏡をはじめとする様々なツールが開発され、細胞レベルでの分析・研究を行うことができる時代となったからこそ、様々な新しい発見がもたらされるのです。