【分散観察法】

分散観察法は、標本をインデックスオイルに封入して観察する方法です。

インデックスオイルの屈折率によって、照明光が観察物を通してオイルへ抜ける際に、境界面で光が分散するのですが、インデックスオイルの屈折率によって、分散した光の色が異なって見えます。

アスベストの種類を同定するために優れた方法なのですが、一方でアスベストと誤認しやすい物質が混ざっていた場合、同定が難しくなります。

現実には、アスベストの同定にミスがあっては困りますので、分散観察法とともに、偏光観察法・位相差観察法を用いることも多いです。