【試料の腐敗を防ぐ方法】

細胞や組織などの水分・脂肪球などを固体に置き換え、腐敗が進行しないようにする技術(たとえばパラフィン切片法やセロイジン切片法など)は、昔から使われてきました。
透過型電子顕微鏡で観察する場合には、エポキシ樹脂などを用いて試料に含まれる水分・脂肪分を置き換える方法が使われていましたが、その方法が光学顕微鏡用に使われることも増えました。
エポキシ樹脂を用いる方法に比べて、より大きな標本を処理できるようになったのは、プラスティネーションという技術だったのです。