【蛍光色素の国産化に期待も】

九州産業大学工学部の磯部信一郎教授らは、2003年には、電子線の照射によっても変質しない蛍光色素を開発していました。

日本では、アメリカ製の蛍光色素が多く使われている現状があり、カラー蛍光電子顕微鏡の開発に併せて、国産の試料が実用化され、蛍光色素が日本で生産できるようになれば研究・検査などにかかる費用が抑えられます。

そして、がんの転移を早期に診断できるという新しい顕微鏡のもたらす効果により、日本で増え続ける医療費問題の解決の一助となる可能性もあります。