IT時代の飛躍を支える存在

光学メディアの時代は、約20年前、家庭用ゲーム機PCエンジン用CD-ROMドライブの発売とともに幕開けしました。
最新技術の進歩はめざましく、その動向についていくだけでも大変な労力が要ります。

しかし、それから遡ること約10年、今日のIT時代に大きく貢献する技術の提唱が、日本人によってなされていたのです。

このたび、パソコンなどに搭載されるハードディスク装置(HDD)に「垂直磁気記憶方式」が採用されることになり、世界中のHDDが今年度中にこの方式に変わるといわれています。

この技術を東北大学教授の岩崎俊一氏(現・東北工業大学理事長)が提唱した当時は、実用向きではないことで、国際舞台などでの発表の機会さえなかったといわれています。

歴史に大きく貢献した人の共通点として、初めて発表したとき、世間から相手にされないという苦い経験があります。

そんな気が遠くなるような30年の歳月を乗り越えた岩崎氏には、今年「日本国際賞」という形で、科学技術の進歩と社会への貢献が認められました。

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