デジタルマイクロスコープのレンズの種類
~手動から電動タイプまでの豊富なラインナップ~

 朝日光学は半世紀以上にわたって国内の顕微鏡の光学業界を支えており、高性能ズームレンズでは低倍率ズームレンズ(0~40倍)、標準ズームレンズ(25倍~300倍)、高倍率ズームレンズ(60倍~750倍、125倍~1500倍、210倍~2500倍、420倍~5000倍)をラインナップに取り揃えております。また、さまざまな特殊環境下におけるマイクロスコープ観察に対応して、長距離ズームレンズ、超長距離ズームレンズ、赤外ズームレンズ、電動ズームレンズ、ボアレンズなどをラインナップに取り揃えています。ここでは、その主な仕様と用途について少しご紹介いたします。

デジタルマイクロスコープのレンズの種類 ~手動から電動タイプまでの豊富なラインナップ~

 ズームレンズは様々な倍率領域において、12倍ズームなどの広い倍率領域、高解像度、深い被写界深度などを兼備。ズームリングを回転するだけで、レンズ倍率を変更できます。照明は側射照明、同軸落射照明、透過照明、偏光照明のほかに、近年では4分割照明などのマルチ照明にも対応しています。

 長距離ズームレンズ(35倍~210倍)は長作動ズームレンズとも言い、ワーキングディスタンス(WD)が比較的長いレンズを言います。特に、弊社がトップシェアを誇る超長距離ズームレンズは、観察距離が通常の長さよりはるかに長い100ミリから400ミリとなります。光学顕微鏡の常識を超えた観察距離は、対象から十分な距離をとって観察したい用途に適しています。
超長距離ズームレンズには、60倍~750倍(WD100㎜)、30倍~360倍(WD200㎜)、20倍~240倍(WD300㎜)、15倍~180倍(WD400㎜)、4種類を揃えています。

 以上、ご紹介しました全てのズームレンズは、倍率の変倍を電動式でコントロール出来ます。
 この電動ズームレンズは、弊社独自の技術で、国内外のさまざまな検査装置や分析装置に組み込まれており、装置をコントロールするマイクロスコープの「目」として使用されています。
 電動ズームレンズは広い倍率領域、高解像度、深い被写界深度などのズームレンズの特性はそのままに、手の届かないところや、人が入りずらい場所等に使用され、遠隔でマイクロスコープ観察を可能にしています。
 極小観察には、ボアレンズ(内視鏡レンズ)をご用意しています。挿入部がフレキシブルに曲がるファイバースコープやビデオスコープなどの「軟性内視鏡」に対して、ボアレンズは挿入部が固く真っ直ぐの棒状で「硬性内視鏡」に属します。挿入部先端はφ2mm~4㎜とかなり細く、目の届かない狭い箇所や入り組んだ箇所を非破壊のままリアルな鮮明画像で観察できます。視野方向は直視のほかに斜視30°、斜視70°、側視90°。挿入部の使用温度は-10~50℃程度、水・マシン油などへの防水性能も兼ね備え、優れた耐環境性も実現しています。

 朝日光学のマイクロスコープのレンズは、さまざまな用途のラインナップを揃え、業界をリードしてきました。
 高精度の機構設計と加工技術が生み出すレンズは、解像力においても描写性能においても高い評価を頂いております。

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